コラムの定義とは?抑えておくべきポイントと具体的な書き方を解説!

2020年6月23日

Webメディア(Webサイトやブログ)で、よくみられる文章のひとつに「コラム」があります。

コラムの目的は、読者にとって「有益」な情報を届けること。そのため、よいコラムを書くことができれば、読者になんらかの影響を与えることが可能です。

たとえば、商品・サービスを購入してくれたり、Webメディアのファンになってくれたり、記事を拡散してくれる可能性が高まります。「コラムを制するものはWebメディアを制する」といっても過言ではないでしょう。

そこでこの記事では、初心者に向けて、コラムのポイントや具体的な書き方を解説していきます。ぜひ、最後までご覧くださいね。

コラムの定義とは?

コラムを書くために、最初に知っておくべきことがあります。それは「そもそもコラムとはなにか?」という定義です。
ここではまず、コラムがどのような文章なのか、説明文やエッセイとはどのように違うのかを具体的に解説していきますね。

コラムで抑えておくべきポイント

コラムとは、次のふたつの要素が含まれている文章を指します。

  • 筆者の主張
  • 論理性

つまり、筆者の主張を盛り込みながらも、読者が納得できるように論理的に書かれた文章だといえるでしょう。コラムを書くうえでは、このふたつの要素を抑えることが欠かせません。

説明文・エッセイとの違い

コラムと混同されがちな文章に、説明文とエッセイがあります。実は、この両者との違いも、先ほどのふたつの要素があるかないかで区別できるのです。

文章の種類 筆者の主張 論理性
エッセイ 必要 不要
説明文 不要 必要
コラム 必要 必要

最初に述べたように、コラムの目的は読者に「有益」な情報を届けること。
よって、ある程度の論理性は必須といえます。主観だけの文章では、ひとりよがりになってしまって、読者を納得させることができません。

一方で、筆者の主張がなければ、ただ事実を述べるだけになってしまいます。これでは、読者に「影響」を与えることはできないでしょう。

よいコラムとは、主観と客観がバランスよく述べられていた文章なのです。

コラムの具体的な書き方

コラムを書く時にやりがちなミスは、テーマが決まったら、すぐに文章を書きはじめることです。よいコラムを書けるかどうかは、書く前に9割は決まってしまいます。それくらい、事前準備が大切なのです。

ここからは、コラムを書く前にやるべき事前準備を、3つの手順で解説していきます。

①最初に主張を決める

まずは、読者になにを伝えたいのか、つまりコラムの「主張」を決めます。この主張がなければ、そもそもコラムを書く意味がありません。

主張を決めるための具体的な方法は以下のとおりです。

  1. 思いつくまま箇条書きにする
  2. リサーチで深めていく

ひとつひとつ、みていきましょう。

思いつくまま箇条書きにする

まずは3〜5分ほどの時間をもうけて、読者に伝えたいことを箇条書きにします
この時点では、実際に書くか書かないかは気にしなくても大丈夫。なにも思い浮かばない時は、テーマから連想される言葉を書き出していくだけでも構いません。

ここで書き出したことをベースに、リサーチを進めていくことになります。

リサーチで深めていく

書き出した言葉とテーマについて、インターネット・書籍等を使って調べましょう。

ポイントは「どんな主張がされているか?」を参考にすること。それによって、ひとりよがりな考えから抜け出せます。とくに、インターネットで検索上位にある記事は、読者のニーズを反映していることが多いので必ず読みましょう。

この段階で、いくつかの主張が固まってくるはずです。

②主張に問いかける

次は主張に「論理性」を加えます。具体的には、下記の問いに答えていきましょう。

  • なぜ?
  • 具体的には?

たとえば、「都会より田舎に住むべき」と主張したい場合。この主張のみだと、筆者の意見を言葉にしただけで、説得力はありません。

そこで、主張に対して「なぜ?」を問いかけます。答えが分からなければ、インターネットで調べましょう。すると、「なぜ、田舎に住むべきか?」の問いに対しては、「家賃が安いから」とか「空気がキレイだから」といった理由が提示できます。

主張や理由に「具体的には?」と問うことも重要です。「家賃が安いって具体的には?」といった問いなら、「〇〇県は東京より平均して5万円も安い」等と客観的に答えられるでしょう。

このように、「なぜ?」「具体的には?」という問いかけをすることで、より論理的で説得力のある主張ができるようになるのです。

③型を使ってパーツを並べる

主張・理由・具体例が出そろったら「PREP法」という型を使って、コラムの構成をつくりましょう。PREP法なら、主張を分かりやすく述べることが可能です。使い方は簡単で、つぎの順番に従って、パーツを並べていくだけ。

  1. 主張
  2. 理由
  3. 具体例
  4. 主張

実際にPREP法を使って、さきほどの例を文章にしてみますね。

「都会よりも田舎に住むべきだ。理由は田舎の方が家賃が安いからで、事実として〇〇県は東京よりも平均して5万円も安く住める。だから田舎に住んだ方がいい」

かなりシンプルな例になりましたが、理由・具体例の数を増やしていくことで、さらに長くて複雑な文章を書くこともできます。

コラムを書くのに慣れないうちは、まずPREP法をマスターしましょう。

まとめ

最後に記事の要点をまとめます。

  • コラムを制するものはWebメディアを制する
  • コラムで抑えるべきポイントは「筆者の主張」と「論理性」
  • 箇条書きとリサーチで主張を決める
  • 論理性を加える問いかけは「なぜ?」と「具体的には?」
  • PREP法でコラムの構成をつくる

コラムは数をこなすほど上達していきます。この記事で紹介したポイントと書き方を抑えたうえで、まずは実際にコラムを書いてみましょう。

それが、読者に影響を与えるWebメディアをつくるための第一歩です。