サイトを持つ時のサーバーの料金は?

今週も更新していきます。

自社サイトを開設しようとするとまず選ばなければいけないのがサーバーです。通常であればサーバー会社が提供しているサーバーをレンタルする、いわゆるレンタルサーバーとうい形でサーバーを利用しますが、サーバーを提供している会社はいくつもありどのサーバーを選んでよいのかわからないのが正直なところだと思います。そこで今回は各社のレンタルサーバーの価格を含めた比較を中心にご紹介していきたいと思います。

そもそもサーバーとは

サイトを開設する上でサーバーが大事であるということはわかっているがサーバーがそもそも何なのか、と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
サーバーとはサイトに表示するページに必要な情報などを格納している場所のことを指します。ユーザーはウェブページなどを閲覧するためにサーバーにリクエストを送信し、サーバーはそのリクエストに対しサーバーに格納している文字ファイルや画像ファイルを提供することによってユーザーはウェブページを閲覧することができます。そのためサーバーがなければサイトを開設することができないということになります。

一般的な会社などにおいてもサーバーを用いて社内で使用するデータ管理などをおこなっています。サーバーに大本のデータを格納しておき社員の個々のパソコンからサーバーにアクセスし、データを提供することで必要な情報の閲覧やデータの編集、ファイルの追加などをおこないサーバーにデータを戻すことで他の社員とデータを共有することができます。サーバーという言葉はサービスの提供者を指す言葉ですのでそう考えると理解しやすいかと思います。

サーバーの種類と特徴

サーバーには大きく分けて3つの種類があります。

・共用サーバー

1つのサーバーを複数のユーザーが使用することになるので安価でサーバーをレンタルすることができます。一方、1人1人が使用することができる容量は少なくなってしまう特徴があります。価格帯は無料のものから有料でも数千円程度のものが多いです。

・専用サーバー

共用サーバーとは違い1つのサーバーを1人で使用することになるため、使用することができる容量が非常に多くなるという特徴の反面、料金は高価になってしまう特徴もあります。またサーバーの設定なども自分でおこなう場合がありその場合には専門的な知識が必要になります。価格帯も数千円から数万円程度と共用サーバーよりも高くなります。

VPS(Virtual Private Server)
VPSは上記の共用サーバーと専用サーバーの特徴を兼ね備えているのが特徴になります。サーバー自体は1台で他のユーザーと共有で使用することになるので共用サーバーと同じような仕組みですが、仮想空間により1人のユーザーに対して1台のサーバーを使用している場合のような自由度の高い設定が可能になっています。そのためVPSは「仮想専用サーバー」とも呼ばれています。共用サーバーをシェアハウスで例えるならばVPSはアパートのようなイメージを持つと理解しやすいかと思います。シェアハウスの場合はキッチンやお風呂など様々なものは共用ですが、アパートの場合はそれぞれの部屋ごとにキッチンやお風呂などが設置されている、といったようなイメージになります。価格帯は専用サーバーと共用サーバーの中間である数百円から数千円程度となります。

VPSは実際にサーバーという物がありますが、サーバーをインターネット上に置き物理的なサーバーがないサーバーは「クラウドサーバー」と呼ばれています。

おすすめのサーバーの特徴と料金

・Z.com

Z.comの特徴としてはカスタマイズなどの自由度が高く、高性能であるということが挙げられます。価格も低価格なものからサービス展開しており月額数百円のプランの場合でも充実した容量や多彩な機能を搭載しており初心者でも手を出しやすいレンタルサーバーといえます。また本格的なサイト運営をおこなっていくのであればプランのランクを上げることで容量を無制限にすることも可能です。

Z.comはすべてのサーバーにSSDストレージを搭載しています。SSDストレージはデータなどを記憶しておく装置の種類の1つですが、同じ記憶装置として有名なものがHDDになります。HDDは中にディスクが複数入っておりそのディスクが回ることによりデータの書き込みや読み取りをおこないます。CDやDVDと同じようなイメージです。それに対しSSDの中にはディスクは搭載されておらず代わりに特殊なメモリを搭載しています。イメージとしてはUSBフラッシュメモリやメモリーカードをイメージするとわかりやすいかもしれません。HDDやSSDにはそれぞれメリット・デメリットがあるのですが最近ではSSDの方が主流となってきています。処理速度などの動作環境で言えばSSDの方が圧倒的に快適なのですが、1容量あたりの単価が高いという一番のデメリットからHDDを選ぶ人も多いのも現実です。そんな中Z.comはすべてのサーバーにSSDストレージが採用されているためストレスを感じることなくサイト運営をおこなうことができます。またセキュリティ対策も万全で安全性においても定評があります。

プランは月額400円のものから月額1,900円前後のプランまでいくつかの種類があり、それぞれのプランに応じて容量や転送量、メールアカウント数などが変動します。また、プランによっては初期費用が1,000円から3,000円程度必要な場合があります。

・スターサーバー

レンタルサーバーを初めて利用する人に人気が高いのがスターサーバーです。スターサーバーもZ.com同様にすべてのサーバーにSSDストレージが搭載されているため快適にサイト運営をおこなうことができます。また、ウェブサイトの読み込む速度が速くなるシステムが採用されているため素早いページ表示が可能となっています。

また、データ通信時の送受信するデータに暗号をかけ外部から読み取られないようにするSSLと呼ばれるセキュリティ対策も施されているため安心してサイト運営をおこなうことができます。スターサーバーもプラン展開が数種類ありそれぞれのプランに応じて容量や転送量、メールアカウント数などが変動します。プランを変更したい場合でも即時にプラン変更できるという点も特徴の1つです。プランはエコノミーからビジネスまであり月額も126円から4,000円前後となっています。Z.comのように容量無制限のプランはないので注意が必要です。また初期費用はすべてのプランにおいて発生し、1,500円から5,000円前後となっています。

・ConoHa WING

ConoHa WINGの一番の特徴はサーバーの処理能力が非常に高速であるということです。またレンタルサーバーの提供開始は2018年と他の会社に比べて新参会社となります。新参会社といってもサービスは充実しておりプランもベーシックからプレミアムまで展開しています。そのため、小規模でサイト運営をおこなっていこうとするユーザーから本格的なビジネスツールとしてサイト運営をおこなうとしているユーザーまで幅広く対応しています。

サーバーの種類は共用サーバーとなっていますが一番安いベーシックプランでも月額料金1200円でありながらディスク容量は200GBと大容量となっています。プレミアムプランでは400GBのディスク容量を使用することができます。また他の会社とは違い料金体系が時間単位で設定されているという点も特徴の1つとなっています。そのためサーバーを使用していない場合は料金が発生せず、通常の月額以下の料金で済む場合もあります。注意としては一番低いプランのベーシックプランでも非常に内容や機能が充実しており月額1,200円であるということから必要以上のスペックとなってしまい、スペックオーバーとなってしまう可能性があります。価格帯はベーシックプランの1,200円からプレミアムプランの4,800円までとなっています。ちなみに初期費用はすべてのプランにおいて無料です。

まとめ

レンタルサーバーは提供している会社によって機能面やセキュリティ面に違いが生じます。月額料金や初期費用などの費用の面だけではなくその他の面にも着目し、そのお金を出す価値があるのかということ、そしてそこまでの容量や機能が必要かどうかを判断し、自社サイトの規模や運営方針にあったレンタルサーバーを見つけることがサイト運営において重要になります。